2026-09-22
OpenAIが米中AI協議後に新たな安全基準を提案 「フロンティアモデル」規制の国際ルール狙う
米OpenAIが、米中の政府関係者との協議を受けて、最先端の「フロンティアAIモデル」に共通で適用できる国際的な安全基準案を公表しました。フロンティアモデルとは、既存のAIを大きく上回る計算能力と汎用性を持つ次世代モデルを指し、悪用や暴走リスクが懸念されています。
報道によると、OpenAIは、異常な挙動や重大インシデントを各国政府に迅速に通報する仕組みや、計算資源(コンピュート)の上限を指標にした監視、第三者による能力評価などを盛り込むことを提案しています。米国は中国側と、軍事や重要インフラに影響し得るAIインシデントの「ホットライン(緊急通報網)」構築も協議しており、OpenAI案はこうした政府間対話を補完する形です。
同社はこれまでも自主的な安全対策を主張してきましたが、今回は競合他社や各国規制当局も巻き込んだ「業界標準」作りに踏み込んだ格好です。一方で、民間企業の提案が各国の主権的な規制権限とどう折り合うのか、また標準化が巨大企業の市場支配を強める結果にならないかなど、慎重な検証が求められています。今後数カ月は、国際ルール作りの主導権を巡る駆け引きが激しくなりそうです。