2026-09-15
マイクロソフトが「人間中心AI」の行動規範を公表 モデル開発と企業利用に新たなブレーキ
米マイクロソフトは9月14日、自社のAI開発と提供の指針となる新たな「Humanist AI(人間中心AI)」行動規範を発表した。生成AI(文章や画像を自動生成するAI)を含む全てのAIシステムについて、「人間が意味のある最終決定権を持つこと」「説明可能性(AIの判断理由を人が理解できること)」を明確に求めている。
この行動規範では、AIの誤作動や偏った出力は「モデルの選択」ではなく「システムの失敗」とみなし、開発側と導入企業が責任を負うべきだと強調する。ソフトウェア開発者や大企業だけでなく、中小企業や公共機関がAIを導入する際の実務的なチェックリストも今後公開する方針だ。
背景には、米国で進むAI包括規制の議論と、トランプ政権が「AIの過度な規制」に否定的な姿勢を示していることがある。マイクロソフトは、政府主導の強い規制が不透明な中でも、企業自らが国際的なガードレール(安全枠組み)作りを先導する姿勢を打ち出した形だ。企業ユーザーにとっては、AI導入のリスク管理を再点検するきっかけとなりそうだ。