2026-09-09
英政府が「AI×クリーンエネルギー」戦略で意見募集 再エネ最適運用にAI活用を前提化
英国政府は2026年9月8日、AIを活用したクリーンエネルギーシステムに関するビジョン文書を公表し、産業界や研究機関、市民からの意見募集(コール・フォー・エビデンス)を開始しました。これは、再生可能エネルギー(風力・太陽光など)の発電予測や電力需要の変動管理、送電網の保守点検などにAIを本格的に組み込む前提で、政策や規制の方向性を整理しようとする試みです。
文書では、機械学習による需要予測や、発電設備の故障予兆検知、エネルギー貯蔵システムの制御など、既に実用化が進むユースケースが列挙されています。一方で、AIモデルのブラックボックス性やサイバー攻撃による電力システムの脆弱性、データセンターの電力消費増大といったリスクも指摘。政府は、AI活用による脱炭素化の加速と、エネルギー安全保障・信頼性確保をどう両立させるかについて、関係者から具体的な事例や懸念を募るとしています。英国の議論は、各国がエネルギー分野でAIをどう位置づけるかを占う試金石となりそうです。