2026-09-06
EUデジタル担当委員「米国にもAIガードレールは不可避」 規制アプローチ巡り火花
欧州連合(EU)のテクノロジー政策を統括する幹部がインタビューで、米国でも先端AI(大規模言語モデルなど)向けの「ガードレール(安全規制)」導入は避けられないとの見方を示しました。米政府は、EU型の包括的規制がイノベーションを阻害すると批判し、既存の競争法や安全基準を活用する“軽めの規制”を各国に促してきましたが、先端AIに関しては欧州側が主導権を強めつつあります。
発言によれば、米国は連邦レベルでのAI包括法こそ欠いているものの、大統領令や国家安全保障上の規制、輸出管理、各省庁のガイドラインなどを通じて、すでに企業のモデル開発に強い影響力を行使していると指摘。今後は、フロンティア級モデル(最先端大規模モデル)の安全基準や監査のあり方をめぐり、EUと米国が事実上の“標準競争”を繰り広げる構図が濃厚です。
生成AIを世界市場で展開する企業にとっては、EUのAI法と米国の断片的だが実質的な規制を同時に満たす「二重対応」が不可避となり、コンプライアンスコストの増大が課題になりそうです。