2026-09-05
G20が「AI繁栄コンパクト」に合意 イノベーションと規制の国際ルールづくりが本格始動
G20各国は9月2日に発表したイノベーション担当相声明で、「AI Prosperity Objectives(AI繁栄目標)」と「AI Prosperity Compact(AI繁栄コンパクト)」に合意し、生成AIなど人工知能の国際的なルールづくりを一段と進める方針を示しました。AI Prosperity Compactは、経済成長や社会課題の解決にAIを活用しつつ、人権侵害や安全保障リスクを抑えるための共通原則をまとめた文書で、今後の各国政策や標準化議論の“たたき台”になるとみられます。
声明では、技術者育成やAI関連インフラ投資に加え、「AIに関する国際標準(スタンダード)」の整備や、責任あるAI開発のためのガバナンス枠組みを優先課題として明記。すでに施行されたEUのAI規制法(AI Act)や、各国の安全保証指針との整合性も課題になります。日本にとっては、オープンなイノベーションを維持しつつ、G20内でどこまで共通ルールづくりに関与できるかが問われます。特に、産業界からは「過度な規制で中小企業やスタートアップが不利にならないよう配慮すべき」との声も出ており、国際協調と競争力確保のバランスが焦点になりそうです。