2026-09-03
NVIDIA黄CEO、G20で「仮想的な危険より実害を」 AI規制は何を焦点にすべきか
米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)のジェン・スン・フアンCEOは、9月2日に米ノースカロライナ州で開かれたG20イノベーション関連会合で演説し、各国に対し「理論上の危険」に基づく包括的なAI規制を避けるよう呼びかけた。GPU(汎用グラフィックスプロセッサ)を武器に生成AIブームを牽引してきた同社トップが、公の場で各国政府に注文をつける形だ。
フアン氏は、誤情報拡散やプライバシー侵害など、すでに現実化している問題に焦点を当てたルール作りを優先すべきだと主張。一方で、まだ検証されていない「将来の最悪シナリオ」を過度に恐れて新たな規制機関を乱立させれば、イノベーションと産業競争力を損ないかねないと警告した。
今回の発言は、米国がG20各国に対し「原則ベースで柔軟なAIガバナンス」を支持するよう働きかけている流れとも重なる。EUの包括的なAI規則や、中国による厳格なモデル審査との対比で、どこまで事前規制を行うべきかが国際的な争点になっている。NVIDIAのようなインフラ企業にとっても、各国の規制設計が今後のビジネスの成否を左右する局面に入ったと言える。
元記事: Nvidia CEO urges G20 to avoid AI rules on ’theoretical’ harms