2026-08-27
オーストラリアと日本、生成AIと著作権で「正反対の戦略」 クリエイター保護を巡り分岐鮮明に
著作権と生成AI(画像・文章・音楽などを自動生成するAI)の関係を巡り、オーストラリアと日本が対照的な政策方針を打ち出した。複数の現地報道によれば、オーストラリア政府は、一定の条件下でクリエイター作品をAI学習から「オプトアウト(除外)」できる排除重視の制度設計を進めており、権利者が自らの作品をAIモデルの訓練データとして使わせない権利を強化しようとしている。一方、日本の文化庁や関係省庁は、AI開発側に対し学習データの出典や利用ルールを透明化させる方向で議論を進めており、クリエイターの保護を「完全な拒否」ではなく「見える化」と説明責任で担保するアプローチを模索しているという。
背景には、生成AIモデルが小説やイラスト、音楽など膨大な著作物を学習しているにもかかわらず、どの作品がどのように利用されたのかがほとんど公開されていない現状への不満がある。オーストラリアの「排除」モデルはクリエイターのコントロールを強める半面、グローバルなAI開発のデータアクセスを制限するリスクも指摘される。日本の「透明性」モデルはイノベーションとの両立を図る一方で、補償や収益分配の具体像が不透明なままだ。両国の選択は、今後の国際的なAI著作権ルールづくりにおいて、どこまで権利者の選択権を認めるべきかという重要な分岐点を示している。
元記事: Australia and Japan Split on AI IP Strategy: Exclusion vs. Transparency