2026-08-16
アマゾンのテキサスAIデータセンター計画、米最大級のCO₂排出源になる可能性
アマゾンが米テキサス州で計画している巨大AIデータセンター群に対し、その電力をまかなう専用ガス火力発電所が「米国最大の温室効果ガス排出源」になりかねないとの報道が波紋を呼んでいる。報道によると、テキサス環境品質委員会(TCEQ)は、出力7.65ギガワット、ガスタービン35基からなる発電設備に対し、年間最大3,300万トンの二酸化炭素排出を認可した。これは多くの石炭火力発電所を上回る規模だ。
この電源は、アマゾンのAI需要に特化した新キャンパス向けとされ、生成AIモデルの学習や推論に伴う電力需要急増が、化石燃料回帰を加速させる象徴的事例として注目されている。ニューヨーク・タイムズなどの調査を受け、環境団体や地元住民は「気候目標と真っ向から矛盾する」と批判。データセンターによる地域開発や雇用創出を評価する声もある一方、テキサス州内外で規制強化や再エネ義務化を求める議論が強まっている。
日本でも生成AI向けデータセンター新設が相次ぐなか、テキサスの事例は「AIインフラの脱炭素化」をどう実現するかという世界共通の課題を浮き彫りにした。再生可能エネルギーや蓄電池、水冷などの技術だけでなく、電力市場設計や企業の排出開示ルールを含めた包括的な政策対応が問われている。