2026-08-15
アイルランドがAI包括法案を最終段階へ 「AIオフィス」新設でEU AI法を国内運用
アイルランド政府が、EUの包括的なAI規制「AI法(Regulation (EU) 2024/1689)」を国内で運用するための枠組みを定める「Regulation of Artificial Intelligence Bill 2026(AI規制法案)」を議会で最終段階まで進めています。法案追跡サイトによると、7月16日時点で上下両院の主要な審議ステージを通過し、成立に向けた最終手続きに入っています。
同法案の柱は、新たに「AI Office of Ireland(AIオフィス・オブ・アイルランド、アイルランドAIオフィス)」という独立機関を設置し、EU AI法の国内執行を統括させることです。AIオフィスは、AIシステムの登録や監督、政府への助言を担い、金融・通信など既存の監督機関と連携する「分散型」の監督モデルを採用します。
EU AI法は2024年8月に発効し、2026年8月以降に高リスクAIの規制が本格適用される予定です。アイルランド政府は、欧州委員会が求める期限までに国内の執行体制を整える必要があり、AIオフィス設立や制裁権限の付与を急いでいます。
同国は既に多国籍テック企業の欧州拠点を多数抱えており、AIオフィス創設は「デジタル規制ハブ」としての地位を強化する狙いもあります。一方で、スタートアップにとっては、AI規制サンドボックスの整備など、イノベーション支援策とルール順守のバランスが今後の焦点となりそうです。
元記事: Publication of the Regulation of Artificial Intelligence Bill 2026