2026-08-09
サウジの巨大AIファンド「Alat」が欧州研究所2件を買収 半導体とロボティクスで存在感強める
サウジアラビア政府系の投資会社Alatは2026年8月7日、欧州のAI研究・開発拠点2件を買収すると発表した。Alatは、サウジ公共投資基金(PIF)が設立した、AIと半導体、ロボティクスなどに特化した大型テクノロジーファンドで、今回の案件は欧州進出を本格化させる第一弾と位置付けられている。
買収対象は、ドイツの産業用ロボット向けAIスタートアップと、フランスのエッジ向け半導体設計ハウスで、いずれも研究所・人材ごと取り込む「アクイハイア」(人材獲得目的のM&A)に近い形だという。Alatは、これらの拠点を中東と欧州を結ぶ共同研究ネットワークのハブとし、製造業向けAI制御ソフトや省電力チップの共同開発を進める計画を示した。
サウジは近年、生成AI用データセンターやGPU確保に巨額投資を行っており、AIサプライチェーン全体を押さえようとする動きが強まっている。今回の欧州R&D拠点の買収は、米中だけでなく湾岸産油国もAI覇権争いに本格参入していることを象徴する事例と言える。
元記事: Saudi Arabia’s Alat buys two European AI labs in chips and robotics push