2026-08-07
Google DeepMind、ハサビスCEOが会長職に Jeff Dean氏は独立AI企業を設立へ
グーグル傘下のAI研究組織「Google DeepMind(グーグル・ディープマインド)」で、経営陣の大きな人事が報じられました。株式市場向け速報をまとめるXアカウントの投稿によれば、長年トップを務めてきたDemis Hassabis(デミス・ハサビス)氏がCEO職から離れ、組織の会長職に就く一方、GoogleのチーフサイエンティストであるJeff Dean(ジェフ・ディーン)氏は退社して独自のAI企業を立ち上げるとされています。
ハサビス氏は2010年にDeepMindを共同創業し、囲碁AI「AlphaGo(アルファ碁)」や蛋白質構造予測システム「AlphaFold(アルファフォールド)」など、AI研究の象徴的な成果を主導してきました。今回の異動で、日々の事業運営からは一歩引きつつ、長期戦略や研究ビジョンに専念する役割へとシフトするとみられます。
一方のディーン氏は、Googleの分散処理基盤「MapReduce」や深層学習フレームワーク「TensorFlow」の立ち上げに関わったエンジニアリング界の大物で、同氏の独立はAI人材市場に大きなインパクトを与える可能性があります。報道では、同氏が新たなAI企業を設立する計画だと伝えられており、生成AIやエージェント分野に焦点を当てるとの観測も出ています。
今回の人事は、GoogleがGemini(ジェミニ)などの生成AIモデルを軸に事業再編を進める中での動きです。経営トップの交代とスター研究者の独立が同時に起きることは稀であり、GoogleのAI戦略の柔軟性と、シリコンバレーにおける起業の熱気の双方を象徴する出来事と言えます。短期的には競合スタートアップの台頭リスクもある一方、Google側が新たなリーダーシップ体制でどう差別化を図るかが注目されます。