2026-07-28
マイクロソフト、サイバー攻撃特化の新AIモデルと「エージェント」群を発表 脆弱性対応を自動化へ
米マイクロソフトは2026年7月27日、サイバーセキュリティ分野に特化した新しいAIモデルと、複数の自律的な「セキュリティエージェント(自動行動するソフトウェア)」を発表しました。これらは、企業のネットワークやクラウド環境のログを分析し、ソフトウェアの脆弱性(セキュリティの弱点)の特定や優先度付け、パッチ適用の提案までをAIが支援することを狙ったものです。
従来、膨大なアラートから本当に危険な攻撃を見極めるには高度な専門知識が必要で、人手では対応しきれないケースも増えていました。新モデルとエージェント群は、過去の攻撃パターンやコード解析結果を学習することで、危険度の高いインシデントを自動で浮かび上がらせ、初動対応を半自動化することを目指します。マイクロソフトは、自社のセキュリティ製品群に段階的に統合し、顧客企業の運用負荷を減らすとしています。
一方で、AIが自律的にインフラ防御を担うことへの懸念もあります。誤検知により業務システムを停止させるリスクや、攻撃者が逆にこうしたAIを標的にする可能性など、ガバナンス面の課題も指摘されています。各国政府がAIガバナンスの議論を加速させる中、マイクロソフトの動きは「攻撃と防御の両面でAIが主役になる」時代の象徴的な一歩と言えそうです。
元記事: Microsoft unveils new cyber model, agentic security tools to fight hackers