2026-07-23
AIで原子力と資源開発を加速 米国の新基金「ジェネシス・ミッション」が始動
米アイダホ国立研究所(INL)は2026年7月22日、米エネルギー省による新たな研究プログラム「ジェネシス・ミッション」からの支援を受け、AI(人工知能)を活用した原子力技術・資源開発プロジェクトを開始すると発表しました。
中核となる「Prometheus(プロメテウス)」プロジェクトでは、大型言語モデルなどのAIを使って、原子炉の設計から認可取得、製造、建設、運転までを支援し、人間が最終判断を行う「ヒューマン・イン・ザ・ループ(人間の関与を前提とした運用)」のワークフローを構築します。これにより、安全性を損なわずに、より迅速でコスト効率の高い原子力発電の展開を目指します。
INLはさらに、未利用資源からの重要鉱物(レアアースなど)をAIで探索・回収する枠組みや、膨大な「核関連レガシー文書」の管理にもAIを活用する計画です。これらは、クリーンエネルギー転換とサプライチェーン強靭化を同時に進める狙いがあります。
原子力分野でのAI活用は、安全性への懸念から慎重論も根強い一方で、老朽化したインフラの寿命延長や次世代小型モジュール炉(SMR)の開発などで期待も大きく、今後は規制当局との連携や国際的な安全基準づくりが重要なテーマになりそうです。
元記事: Genesis Mission funds AI innovation to speed up safe, affordable nuclear energy