2026-07-22
EU、「AI法」透明性ガイドラインを公表 8月適用前に事業者へ具体的指針
欧州委員会は2026年7月20日、EUの包括的AI規制「AI法(AI Act)」のうち、透明性に関する義務について事業者向けガイドラインを公開しました。対象となるのは、チャットボットや感情認識システムなど、ユーザーとの対話や監視にAIを用いるサービスで、8月2日からEU域内で新たなルールが適用されます。
ガイドラインは、利用者に対して「いまAIとやりとりしている」「生体情報(顔・声など)が自動分析されている」といった事実を、いつ・どの程度の詳細さで伝えるべきかを解説。専門用語になりがちなモデル構造や学習データの説明は、一般の利用者にも理解できる平易な言葉で示すべきだと強調しています。また、企業が独自の“説明画面”やヘルプセンターを設けることも推奨されており、単なる利用規約の追記では不十分とのメッセージがにじみます。
EUはすでにAI法本体を成立させており、今回のガイドラインは「どう運用するか」を具体化するステップです。日本企業にとっても、欧州向けサービスやグローバルな生成AI機能を提供する場合には、この透明性要件を満たす設計が今後ますます重要になります。