2026-07-19
中国・習近平主席「AIは人類共通の事業」 協調路線を改めてアピール
中国の習近平国家主席が、人工知能(AI)の開発と統治は「世界が協力して進めるべき人類共通の事業だ」と強調し、各国に対して「交響曲のような協調」を呼びかけました。演説では、AIが経済成長や医療・教育の改善をもたらす一方で、軍事利用やディープフェイク(精巧な偽画像・偽動画)などのリスクも抱えると指摘。こうした両面性に対応するには、国際的なルール作りと情報共有が不可欠だと訴えました。
中国はすでに、生成AIサービスの管理やAIエージェント向けの独自規制など、国内向けにはかなり厳格なルールを導入してきました。その一方で、今回の発言では「デジタル貧富の格差を広げないこと」や、途上国にもAIの恩恵が行き渡る仕組みづくりが重要だと述べ、グローバルサウス(新興国・途上国)への配慮を前面に出しています。
西側諸国からは、中国が自国の影響力を強めるために国際協力を掲げているとの見方もありますが、AIの安全性や軍事利用に関する国際的な対話の場づくりには中国抜きでは進まないのも現実です。今後、米欧や日本との協議の中で、この「協調」メッセージがどこまで具体的な枠組みに落ちていくのかが焦点となります。
元記事: Xi offers AI olive branch to the world, calling for 'symphony of global cooperation'